Vtuberというものについての個人的考察

0.はじめに

昨今はバーチャルYoutuber(以下Vtuber)界隈が大きな賑わいを見せており、メディアへの出演や、様々な企業の参入などの話題を耳にします。また個人のVtuberも目まぐるしい増加を見せており、その数は4000を越えたと言われています。

このようなブームの中で気になったのがが、Vtuberとは既存のYoutuberやニコ生主などとはどう違うのか。Vtuber をVtuber たらしめているものは何か。

気になったので私なりに考えて見ました。

1.既存のYoutuber、生主について

Vtuverとは何か、まずはWikipediaからの引用文では。

“バーチャルYouTuber(バーチャルユーチューバー、Virtual YouTuber、VTuber[1])は、YouTuberとして動画配信・投稿を行うバーチャルアイドル。YouTube以外のサービスを利用する際などにYouTubeという特定のサービス名を使用することを避けるため、「バーチャルライバー」と呼称することがある[2]。”

wikipedia「バーチャルYoutuber」 より

と、あります。 上の記述では「バーチャルライバー」と呼称することがある、とあるように呼びかたに幾つかバリエーションが存在したり、Youtubeに限定せずにでの活動を行っている方もいますが、この記事では便宜上「Vtuber」として扱います。

そしてここでYoutuberとは異なる点を表す言葉として「バーチャルアイドル」と言う単語が出てきました。「バーチャルアイドル」についてもWikipediaより引用

バーチャルアイドルは、絵、アニメーション、コンピュータグラフィックスなど、さまざまな手段で形作られ、インターネットを含む仮想的な場や、時には現実の場においても、アイドル(アイドル歌手やグラビアアイドルなど)のように活動を行う、またアイドルのように扱われるキャラクターである。

wikipedia「バーチャルアイドル」より

つまり「バーチャルYoutuber」とは「イラストや3Dモデルなどの姿を用いてYoutubeまたは他の動画サービスへの動画投稿及びLive配信を行う者」と(この段階では)定義することができるかと思います。この「イラストや3Dモデルなどの姿を用いて」という部分で既存のYoutuberとは異なる存在だということが言えると思います。

2.受肉という概念

最近「受肉」という言葉をVtuber及びVtuberとしてデビューしようとしている方の周りでよく耳にします。この「受肉」という言葉はもともとは宗教用語で「神の子が人の肉体を持って現世に顕現すること」と言ったような意味を持つのですが、これを現代のインターネットの世界に適用し、「現実世界の人間が仮想世界で活動するための体を得ること」といった意味で用いられています。

この「仮想世界で活動するための体」がイラストや3Dモデルとなるわけですが、ただそれだけではなく、人格すらも現実世界の本来のものとは分離した新たな人格として活動するという現象が見られます。

以下の記事ではバーチャル空間上で別人の体になることにより本人の思考もバーチャル空間上での体に引きずられて変化するといった事象が書かれています。

自尊心の低い人はVRでアインシュタインになるとテストの点が上がる -GIZMO

「受肉」という行為はただ単に仮想空間におけるアバターキャラを用意するというだけではなく、一つの人格を仮想世界に生み出す行為であり、そこが従来のYoutuberや動画投稿者と異なってくる点になると思います。

3.一次創作物としてのVtuver

昨今のVtuber界隈が盛り上がりを見せているのはこの「仮想空間上の新たな体と人格を持つ」という性質によるところが大きいのではないでしょうか。従来のYoutuberやニコ生主といったものははそのまま「生身の人間」であるし、ゆっくり実況、ゆかり実況などは2次元の姿を持ってはいても人格に関しては動画投稿者の人格もしくはゆっくり霊夢、結月ゆかりとしての人格を継承していることがほとんどです。

二次創作において生身の人間はあまり扱われることはない。ゆっくり実況などはそれ自体が二次創作に近いものであるのに対し、Vtuberはそれ自体が「新たに作り上げられた姿、人格」といういわば一次創作物であることが二次創作の活発化につながっているといえます。また、一次創作物という性質を持ちながら従来のYoutuberと同様の「生身の人間」としての側面も持ち合わせている(生放送でのリスナーとのやり取り、SNS上でファンとコミュニケーションを取ることができる)という点がVtuberをVtuberたらしめていると考えることができます。

4.最後に

まだまだ私のVtuberに対する認識は不完全であると言わざるを得ませんが、以上でVtuberというものに対する現時点での私の考えをひと段落とさせてもらいます。

Vtuberの出現による動画投稿、配信での新しい技術や表現がこれからも発展し人々に(主に私に)面白いものを見せてくれることを願います。

それでは良きバーチャルライフを。

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